月間ルーキー賞2016年4月期 受賞作発表 ブロンズ賞2本!これからのレベルアップが期待される作品多し!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
ツカミは抜群。ただ、男性読者からすると「好きな女の子が実は…」というこの作品の結末はあまり嬉しいものではない。作品に盛り込んだサプライズが読者にとっての「おいしさ」に繋がればより上を目指せるだろう。主人公の動き方などこなれているし、見せゴマも意識できているので今後に期待したい。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
獣耳のヒロインを可愛く見せようという意識ができており、そこは評価できる。指摘したいポイントとしては、作品全体を通してコマが小さいところが気になる。単調に感じるし、セリフを読まされている印象も受けるので、キメゴマは大きくして絵で見せるようメリハリをつけて欲しい。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
よくある魔法少女ネタをうまくパロディしており、28歳の女性が突然魔法少女になってしまったという設定をうまく活かして描いているなと思います。ただ、オチの弱さや、主人公の地味さなど漫画としての面白さはまだまだ追求できると思います。また、同作者のネタとしては同じような題材が続いているので、また新たな題材の作品を期待しています!
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
鉄仮面の女子を中心にキャラクター同士の掛け合いで物語を進めていた点が面白かったです。またテンポの速さと勢いがある点もギャグ漫画として評価できます。ただ今回に限っては、視点キャラが定まっておらず、次々に視点が変わってしまう点が気になりました。持ち前のテンポの速さと勢いが、逆に漫画としての読みづらさに繋がってしまっています。その点を意識した作品作りをして欲しいです。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
二人の子供を通して命の尊さが伝わる壮大な漫画で、よく描けているなと思います。ただ、物語として地味なのは否めなく、少年漫画としての「ウリ」や「華」が薄いと感じてしまいました。ルーキーであれば一定数の評価を得られますが、ジャンプ+掲載や、ジャンプ本誌などを目指すには、もっと強く魅力を感じさせる「ウリ」を作らないと数ある作品の中で埋もれてしまいます。次回作では、そこを意識して欲しいです。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
一気に読めました。レベル自体は高い作品だと思います。ただ既存の他の格闘技漫画と比べるとキャラや見せ方のハッタリがまだまだ物足りません。逆に言えば基本その2つで「面白い漫画」を作らなければいけないこの手の漫画は非常に難易度が高いジャンルです。もしこの方向性で更なるレベルにチャレンジするならば、上記の2つ+「その作家独自の読み味」を読者に要求されます。それを意識して漫画作りをしていただきたいです。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
キャッチーでスピーディーな展開がとてもよかったです。主人公の秀男のキャラクターが面白そうな分、視点になりやすいキャラが見当たらないのと、ページが短いこともあって、1話目だけでは、秀男の面白さをしっかり読者に伝えるにはまだ物足りなさを、少し感じました。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
つい気になってしまうキーワードや会話がたくさん入っていて、WEBとの相性を感じました。しかし、広い読者に楽しんでもらうためのキャラクター・展開も練っていかないと、読者が限定されてしまい評価しにくい作品です。今後の課題にして頂きたいと思います。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
耽美的な世界観と、読者を驚かせる伏線が見事でした。が、絵柄やキャラクターが非常に「渋い」ので…。パッと見の印象が弱くなってしまっているかなと。物語の構成力は感じますので、分かりやすいキャラや、読者に好かれる絵柄など、「今時の漫画っぽさ」を研究して欲しいです。
編集部からの総評
ブロンズ賞2本!これからのレベルアップが期待される作品多し!
今月のルーキー賞は、どの作品も個性豊かで、企画コンセプトのしっかりした力作が揃いました。
その中でブロンズ賞を獲得した作品は、特に「読者の心を捉える」工夫が強かった2作です。序盤の設定で読者に興味を抱かせ、終盤でのどんでん返しで驚きを与える…。エンタテイメントとしての完成度の高さが、そのまま読者の評価、そして編集部の評価にも繋がったのだと思います。
他の作品も、充分にこれからルーキー賞を獲得できる力を感じさせてくれました。キャラクターの魅力や物語のウリなど、妥協せず追求し、更にレベルアップした作品を生み出していって下さい。
来月期も、今月以上の力作をお待ちしています!
編集部コメント
最初から最後の1Pまで「読者を楽しませてやろう、驚かせてやろう」の意識が満載の作品。読者に今月1位で評価されたのも納得です。編集部内でも同様で文句なくブロンズルーキー賞受賞となりました。今後は1発勝負の読切だから通用する長所だけではなく、キャラや企画などを磨いて「何話読み続けても楽しめる」漫画を描ける様、レベルアップしていきましょう。