23歳以下限定の漫画賞である第2回U23ジャンプWEBマンガ賞の結果発表です!
20代の編集部員が行った審査により、準大賞2本を含む13作品の受賞作が決定しました!
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編集部コメント
短いページながら穏やかな雰囲気から不気味な雰囲気への転調、その見せ方・演出がしっかりと出来ていて、セリフにも非凡なものを感じます。ただ、画面として絵の密度が濃く、セリフ位置やコマ割りなども独特なため読みにくさも感じました。より読みやすい原稿作りを心がけると、漫画として大きくレベルアップできると思います。
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編集部コメント
アイドルを推す、という行為を軸に、ギャグもテンポよく、上手くドラマが作れていると感じました。 絵柄も題材にハマっていると思います。 細かいところで絵のバランスが崩れがちなので注意してみてください。
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ウォールスイマー
古城哲士
※この作品は郵送での応募のため読むことができません。編集部コメント
表情・アングルなどが良く描けているシーンがあり、丁寧でよかったです。 お話しに関しては、パルクールという漫画上で凄さ・カッコよさを十全に表現するのが難しい競技を扱っていることも手伝って、あまりパルクールを扱うメリットを感じないものでした。
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編集部コメント
特定既存作の影響を感じるものの、演出力や画面力で読者の興味を引っ張ろうとするやり方は好印象です。 情報の整理できてなさや、その情報がキャラのスペックになってしまっていてキャラの魅力を引き出す設定になっていないのが残念でした。
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編集部コメント
姉と妹、という関係性の描き方が非常に丁寧で、それぞれの抱える葛藤もきちんと解決されており、上手くまとまった読切だと感じました。 心情の説明をモノローグに頼りすぎな部分もあったので、心情を物語れるような表情、動作を意識して入れれば、作品全体の雰囲気がより活きてくるかと思います。
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編集部コメント
斬新な設定、かつ勢いの乗った作品で印象に残りました。 しかし個性の強いキャラ、強烈な展開が多く、さらに認知病が入ってくると渋滞気味なのは否めません。 入れたい設定と展開を精査し、セリフも洗練することで、より読みやすく伝わりやすい作品になるのではと感じます。
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編集部コメント
話の中に伝えたいものがあり、また構図にも拘りが見え、グッと読み手を引き込む「力」がありました。 この良さを今後も活かしてほしい。…と思いつつ、あと少しだけ読者に話を分かりやすく伝える魅せ方が欲しいところです。
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編集部コメント
多少硬さが残る部分はありましたが、魅力的な絵柄と「キューピッド」という設定を上手く使おうとしているのが好印象な作品でした。 消化不良な部分もあったので、キャラクター一人一人のドラマを丁寧に、最後まで描くことを心がけてください。
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編集部コメント
台詞回しや絵柄、随所にセンスを感じる作品でした。 ただ文字情報が多く、かなり読みづらい印象です。 まず伝えるべき情報を絞り、より簡潔な言葉を意識して、「見るだけで分かる」作品を目指してください。
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編集部コメント
ラストの展開に驚かされました。キャラの感情表現も上手いです。 画力はまだまだ荒削りですが将来性を感じます。 宇宙人と主人公が遭遇してからの展開がかなり強引だったので、まずはキャラクターの立場で「この行動は突飛ではないか?」と自問するようにしてみましょう。
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てるこさんは顔に出やすい
藤本豆
※この作品は郵送での応募のため読むことができません。編集部コメント
表情に出やすい女の子の変顔を軸に話を進め、最終的に可愛い顔で落とすというやり方は、本人の絵柄の好感度を含めいい企画だと思います。ただ、変顔が仕草含めて崩れた可愛い顔というよりは本当に変な顔であったり、物語自体の起承転結の地味さは改善の余地があります。
第2回目の募集でしたが、前回に負けず多くのご応募をいただき大変感謝しております。
「天気さんと空模様」「破壊と怪盗」が準大賞を受賞しましたが、この2作品は画力はもちろん、演出やキャラクターの魅力が抜きん出ていた印象です。
本賞はジャンル、ページ数に制限を設けておりませんが、この自由さ故か、「何を伝えたいのか?」「どう楽しむ作品なのか?」が分からない作品も多く見られました。
まずは「分かりやすい作品」を目指してください。何を楽しんでもらうのか?という作品の狙いを明確に持つ事はもちろん、コマ割り、セリフ、そして作画といった基本的なところまで気を配ってください。「自分が描きたいものを描きたいように」、ではなく、「自分が描きたいものが、読者に伝わるように。」
そして、読者は楽しむために漫画を読んでいます。その読者を、どう楽しませるのか。商業誌を目指す皆様には、是非とも意識してほしい点です。
今後とも、ジャンプルーキー!やマンガ賞への皆様の投稿をお待ちしております!
編集部コメント
ヒロインが非常に魅力的な作品でした。デザインや細かな仕草はもちろん、特に大ゴマの表情が抜群でした。 主人公との関係性については、より仲が深まったなどの達成感が薄いので、物語の最初と最後では何が変わったのか→主人公が・天気さんが何を得たのか、という点を意識して描けば、より満足感のある内容になるかと感じました。