審査委員長・うすた先生が選んだ「第2回 うすた京介 漫画賞」の結果発表です!大賞1本、準大賞1本、奨励賞1本が出ました。
「第2回 うすた京介 漫画賞」について詳しくはこちら。
うすた先生コメント
絵もネタの質も全体的にいい出来でプロでも通用しそうなレベル。
序盤はジャブ的なネタで入り後半盛り上げてオチという流れもたった7Pでしっかり作ってあるので、唐突な話の流れでもなんとなく読まされてしまう。強烈な個性はないけど面白かったです。
うすた先生コメント
普段ギャグの審査しかしないのでこういう漫画があるとそれだけで新鮮…。画力は今一つですが泣かせる演出は上手いと思う。テーマがこうなだけに中身を本当に普通のお父さんにしてますが、教室入る時にうっかり壁を壊しちゃうとかもう少し化け物色強めのキャラでも良かったかなと思う。
うすた先生コメント
なんというか色々ともったいない部分が多い。「ゲームの殺し屋みたいな新人」というとこで笑わせたいならもう少しキャラを変えてみるとかちょっとした工夫で漫画というのはガラッと変わるものなので、もっともっと面白く見せる手段を模索できたはず。とても惜しい感じ。
うすた先生コメント
まず独特なタッチで画力は高い。負けて出ていくと見せてのおかわりの流れも良かった。が、これはギャグ漫画なのか…?シンプルで読みやすくはあるけどちょっとストーリーとしてもギャグとしても中途半端になっている。この男の人生に何が起きてなぜこの変な店に入ってしまったのか、とかそういうとこまで掘り下げて作れば、ギャグにしろストーリーにしろもっと面白くなったと思う。
うすた先生コメント
ラフながらカワイイ絵柄と女の子は良い。が、振動という設定が何かトラブルを起こす訳でもなく、展開が会話のみで何の盛り上がりもオチもない同人漫画的な作りになってしまっている。商業漫画を目指すならもっともっと読者を楽しませる工夫をしてほしい。
うすた先生コメント
いくら続きを想定してるとはいえ、1話の情報量が少なすぎて物語に入り込めない。ギャグもほぼ会話→こん棒の繰り返しだし、壮大な展開は匂わせても1話読切りとしての展開が全く無いため盛り上がれない。大きな話も大事だけど、1話単体での完成度を上げることの方が大事。もっと読者を飽きさせない工夫を考えよう。
今回栄えあるうすた賞も第2回目という事で、正直1回で十分だろ大体こういうのは回を重ねるごとにレベル下がってくんだよ審査めんどくせぇよと思っていたことは否定できません。
ところが蓋を開けたら前回より大幅にレベルが上がっていてビックリしました。こんなことってあるんですね…ギャグ漫画は死んでないですね。
僕が選んでいる作品は今流行りのゆるゆるほんわかギャグ路線とは全く違うものですがアクの強いギャグ漫画を求める層はどの時代にも必ずいて、そんな層が必ずや次の笑いの流れを作っていってくれると確信しています。
いやーうすた賞って素晴らしいですね。
うすた先生コメント
これはすごい…ツッコミがほぼ皆無なのでギャグに関しては置いてけぼりにされる読者も多いかもしれないけど、最終的には良い話としても読めてしまうので最悪笑えなくてもなんとかなっている。そして母子のお互いを思う気持ちがどんどん笑いを生んでいくこの作り…笑いというものを非常によくわかっている人だと思います。