月間ルーキー賞 2017年3月期 受賞作発表

月間ルーキー賞20173月期 受賞作発表 今年初の複数受賞!ブロンズ2作出る!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング5

フロンティア

コミティアで頒布予定だった同人誌です。百合要素アリです。

朱村咲

編集部コメント

お色気とストーリー性が混ざり合った不思議な読み味の作品でした。その混ざり具合に作家さんの才能や尖りを感じます。ですが正直現状はまだ「ストーリーでグッとこさせるか、お色気で押すか、どっちかハッキリした方が読者が楽しみやすい」レベルでもあります。
新しい境地を開拓するならば、その混ざり具合を更に研究して欲しいです。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング1

オリオンは死なない

死にゆく星と、彼と彼女の永訣の夜。

三國 大和

編集部コメント

改めて物語を振り返ると、ベタな展開ではあります。しかし、“彼女の存在”と“星の最後の輝き”をうまく絡めており、カラーの効果的な使い方や、驚きのある展開など、巧みな演出力で読切作品として、非常に完成度の高い作品で評価を集めました。
あとは、読切一発ネタに収まらない企画とキャラクターを模索して、連載に耐えうる新作を期待しております。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

キャラクターの魅力や演出力が優れています。反面、漫画のジャンルと作家性にミスマッチを感じてしまいました。勝手な思い込みかもしれませんが、モンスターのデザインなどを見ると「ファンタジーバトル漫画として読者から評価されるポイント」に作家の情熱が注がれていない印象でした。非常に勿体無いです。情熱とジャンルを相談して次作に挑戦してください。期待しています。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

女の子の表情がとにかく刺さった!そう思わせる作品でした。“可愛い表情が描ける!”ということは漫画を描く上で立派な武器になるでしょう。しかし読み味としては、既存作品の影響を感じるもので、キャラクターや漫画としての完成度などオリジナリティーある作品と言えるまでは昇華できていない印象です。自分の武器を最大限に活かせて、尚且つ自分にしか描けないアイディアでの新作を期待します。

月間ルーキー賞ランキング4

編集部コメント

先月のブロンズルーキー賞を受賞した藤津さんの今作ですが、こちらも漫画の作りがしっかりしていて非常に読みやすいです。ただし、キーアイテムである“触れたら人が死ぬ本”にあまり企画性を感じませんでした。本である理由や演出にもっと強いこだわりがあると良いです。キャラクターに関しても、その人物の魅力が出るよう研究してください。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

画力も高く、センスを感じる作品でした。しかし、主人公のモノローグで話の大半が進んでしまう為、読者に何を楽しんでほしいのかぼんやりしている印象です。
人魚とのドラマをもっと深く掘り下げて描くと良くなると思います。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

縦読みできるフルカラー、題材もシンプルなのでサクサク読めました。ところどころクスッとできるところもありましたが、企画が単調なだけにキャラクターに物足りなさを感じてしまいました。そして、魅力ある人物を描くには画力の向上が必須です。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

<この作品は他商業誌に発表済みの作品であるために、公開規約に則り最終候補ではありますがルーキー賞の受賞対象外とさせていただきました。>
刺激的な描写が多く、読者を引き込む力があるという意味でWEBマンガとして面白く読むことができました。また、ゆるキャラと殺人というギャップのある企画もよかったです。今回の作品はすでに商業誌発表済作品の転載でしたので、また、新しい作品にも期待したいと思います。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

やたらカニにこだわった不条理ギャグ。 真面目な警察官に対する失礼な被疑者と鑑識という人物配置が巧みで、テンポよく小ネタが積み重ねられる様はよくできたコントを見ているようでした。 ただ言葉に頼り過ぎているきらいもあり、文字量が多い印象を受けました。 漫画でギャグをやる場合、もう少し「絵で笑わせる」意識を持つとよりよい作品が描けるでしょう。

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

ちょっとエッチ要素もある、SFコメディ…といった作品の狙いは伝わりました。話の展開も物語も、非常に丁寧に描かれていて好感を持ちます。が、個々のキャラクターに魅力が足りないように思えます。このタイプの話は、いかに読者にキャラを好きになってもらえるかが重要なので…。物語を進めるより、魅力を引き出すエピソード、キャラクターの絡みを大事にして欲しかったなと。また、絵柄についても古さを感じましたので、色々なキャラの絵を参考にして変えていって欲しいです。

編集部からの総評

今年初の複数受賞!ブロンズ2作出る! 今月の最終候補はどれも企画コンセプトがしっかりしていて、かつ個性溢れる作品ばかりでした。
その中でブロンズ賞を獲得した2作品は、特に「キャラクター」を魅力的に描いていること。物語を進めていく上で、読者の心をしっかりと掴むには、作中のキャラクターが魅力的で活き活きと動いていることが大事です。
“企画だけ”の単発の漫画にならないよう、設定が決まった後は妥協せず、もう一度キャラの見直しを心がけてください。