月間ルーキー賞 2015年12月期 受賞作発表

月間ルーキー賞201512月期 受賞作発表 圧倒的な個性も漫画としては一つの魅力!!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング5

雨の日の少女

雨の日には幽霊が出やすくなると何かのホラー映画できいてなんとなくいい感じの話ができたので書いてみました。完成現行は大変なので次回からはネーム投稿にしたいと思います。

編集部コメント

シンプルな話・絵柄ですが、演出力の高さと表情の巧みさでグッと来ました。力のある証拠です。編集部の満場一致で受賞にいたりました。敢えて不安を言えば、現状キャラクターの魅力で引っ張るというより、ストーリーラインを巧みな演出で盛り上げ完結させてこその面白さなことです。「読切」はそれで問題ありませんが、「連載」には作品を引っ張るキャラクターが必須です。その点を頭に入れつつ作品を磨き上げていきましょう。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング1

編集部コメント

キレがあって面白いです。4コマ漫画としてのクオリティが高いと思います。ただ「きいちゃん」というキャラは「面白い」し「キャラが立っている」のですが、「好き」で「見続けたい」キャラという訳では無いのが残念です。他の著名な4コマ漫画を見渡すと「読者をキャラクターにハマらせる」ことが『商品』として非常に重要です。その点でより良いキャラメイクを期待します。

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

ストーリーとポップな絵柄とのギャップや、主人公の両親が蝶を見た時の描写、 そして、読みやすさがよかったです。
しかし、全体として読者の心を動かすには、ページ数含め物足りなさが残りました。その点を改善した次回作に期待します。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

保健室の先生である主人公が解決する問題の内容自体や解決の仕方に、爽快感が足りませんでした。また、「過去がみえる」主人公と、「未来がみえる」生徒に、関係性含め、キャラクターとしての魅力が薄く感じました。
より読者を意識して作品作りにはげんでください。

月間ルーキー賞ランキング4

編集部コメント

デジタル漫画と相性の良い「デスゲーム」として、恐怖を誘う案内人や物語の入りなど、ワクワクドキドキさせる上手さを感じました。ただ現状では受賞まであと一歩届かず。もっと設定やキャラクター、引きなどで読み応えのある話には出来ると感じました。1話での判断なので難しいのですが、やはり同じような題材の大作などは1話でも十二分に読者を魅了させる面白さがあります。ぜひ、そのような作品に負けないような次が早く読みたくなるような作品を期待します。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

ギャグ漫画として、勢いがありキャラをうまく利用した笑いをしっかりと描けているので好感を持ちました。ボケの一つ一つも笑えてギャグセンスは高く感じました。ただ、勿体無いのが「勇者と魔王」というジャンルは世界観も伝えやすく、色んな人が描き既視感が出てどうしてもインパクトが薄くなってしまいます。先月のルーキー賞でも同じジャンルでチャレンジしていましたが、ぜひ、一度そこから脱却した作品を読んでみたいと思います。次の投稿を楽しみにしております。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

アラサーの魔法少女というキャラ設定は興味を惹かれるものがあり、ラストで画風を変えたりカラー演出を入れているのも面白い試みだった。だが、このテーマであればヒロインを可愛く描くことは絶対条件であり、画力に関してはこの作者さんはまだまだ発展途上。読者の目はまず人物に向けられるものなので、精進して欲しい。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

可愛らしい絵柄で、画面構成も見やすかった。 だが、その絵的な好感度もトイレ関係をギャグにした作品となると、読者の喜びには繋がりにくい。
下ネタは苦手な人も多いので、やるなら思い切りやるべきだし、そもそも下ネタギャグやコメディが自分に向いているのかよく検討してみて欲しい。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

徐々にエスカレートしていくシチュエーション、良いです。絵も非常に丁寧ですね。
サイレント表現も含め、非常に挑戦的・意欲的な作品ですが、どうせやるならもっと読者の度肝を抜く展開をして欲しかった。現状、企画先行の印象を超えられていないかなと。次回作は、ある意味「普通のマンガ」を指向してみてはどうでしょうか。

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

特異な設定、ラストのどんでん返しと、狙いどころがはっきりしており、コメディとして一定のレベルに達しています。
が、キャラ同士の掛け合いに今一つ面白みが無いのが残念。もっと一つ一つのギャグ、セリフに拘っていけば、より力のある作品が描けるはずです。

編集部からの総評

圧倒的な個性も漫画としては一つの魅力!! たくさんのご応募ありがとうございました。今回もバラエティに富んだ作品が上位10作品に残りました。中でも構成がしっかりとしていて、最後まで安定した読みやすさで描いた『雨の日の少女』がブロンズ賞に輝きました。
他にも色々と狙いのある作品が多く見られたことは良かったのですが、どれも綺麗にまとまりすぎている印象です。世の中に漫画が溢れているこの時代だからこそ枠に収まらない方が、より魅力的に感じ、目を引く作品となります。それがオリジナリティとして作品の武器となるのです。ぜひ意識してみて下さい!
もちろん今月のブロンズ賞作品のように圧倒的な読みやすさも漫画として必要です。意味や意図が伝わらないと読み物として限界がきてしまいます。矛盾しておりますが、常識をぶち破るような個性を前面に出した作品で、さらに万人に伝わる読みやすさ・面白さを表現してください。
来月も皆さん多くの作品をお待ちしています!!