月間ルーキー賞 2015年9月期 受賞作発表

月間ルーキー賞20159月期 受賞作発表 どこかに「少年読者向け」を入れた作品を求む!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング3

イヌカノ

イヌみたいな女の子と、ネコみたいな男の子と、その周りの友達のお話

くも子

編集部コメント

今作品は少女漫画に近いものであり、少年ジャンプ+としては評価の難しい作品でした。しかし、今月の候補作の中ではキャラクターの気持ちや表情がよく描けていて好印象でした。まだ薄い感じは否めませんが、キャラ作りを意識してる所も受賞の要因と言えるでしょう。女性向きな作品が決して悪いわけではありませんが、少年ジャンプ+としてはもっと幅広く、たとえ少女漫画のカテゴリーでも『俺物語!!』のような男性も女性も楽しめるようなキャラや作品を求めています。ぜひそれを超える作品をお待ちしています。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング1

編集部コメント

既にルーキー賞常連となっている方の一風変わった小品。この作品で連載を…とは作者の方も思っていないでしょうが、空手家VS蝿というテーマをここまで描き切ったのは見事です。無駄に熱いキャラクターの心情描写や技の演出なども迫力がありましたし、ラストで皮肉っぽいオチがきいていたのもグッド。こうした表現をいつでもできるようになれば、連載の時も武器になるでしょう。

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

キレのいいテンポのコメディと読者の印象に残るキャラクターを作ろうという意識は非常に良いです。ただギャグの好みの問題かもしれませんが編集部としては、いぬころすけさんの前作の方が評価が高く、受賞には未だ足りない、という結果になりました。後はアタリのキャラと企画を探せるか、だと思います。画力も含めての向上に期待します。

月間ルーキー賞ランキング4

編集部コメント

短編読切として高いレベルにある作品にあると思います。一見何でもない冒頭の問いかけを、上手に物語のギミック、そして主人公と読者へのメッセージとして利用している点が素晴らしいです。
ただし、現状で「漫画」としての面白みにかけるのも事実です。高い構成力を生かした、より「漫画」として読者を楽しませる仕掛けに富んだ次回作を期待しています。

月間ルーキー賞ランキング5

編集部コメント

話も短くストーリーも無いに等しいので評価しにくいですが、それでも5位にランクインした要因としては雰囲気や絵柄、少年漫画っぽい企画が評価されたのかなと思います。しかし、バトルシーンだけでは、世界観に入り込むのは難しくキャラの掘り下げもまだまだ足りないです。雰囲気だけで票を獲得するそのセンスは高いものを感じますが、ただ面白そうなだけの漫画という評価に留まってしまいもったいない印象。ぜひ、キャラもストーリーもしっかりと作り上げて読み応えのある漫画を期待したいです。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

あやめさんの以前の作品と比べても、完成度の高い作品だと思います。主人公の女の子にキャラクターとしての特徴・可愛さがあれば尚良かった。
ただし、課題である絵に関して、上達が見られなかったのが残念です。絵柄の古さをクリアさえすれば、一気にステップアップできるはず。特にキャラクターの顔、主線を中心に画力アップに取り組んで下さい。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

珍しい形式の漫画で読み始めは新鮮だったのですが、残念ながら読んでいる途中でその新鮮さに慣れて飽きてしまった、というのが本音です。漫画の新鮮な形式やキャッチーな企画は、非常に意味があるのですが、それ「だけ」だと一発屋芸人の様にすぐ飽きられてしまいます。理想は、世の中の人にインパクトを与える一発がありつつも、その裏で実力に裏付けられた面白さの両面がある漫画です。目標を高く持って、頑張って下さい。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

悪の組織のボスの力を受け継いだが、やる気のない息子がダラダラするというギャグ漫画。キャラ設定は悪くなく、参謀役との掛け合いも楽しめました。最大の課題は画力。商業レベルでやっていく上では、今の何倍も絵が上達しなければなりません。好きな作品や売れている作品を模写するなどしつつ、パッと見ただけで好きになれるようなキャラを描けるよう頑張ってください。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

擬人化された蚊の部隊を視点キャラクターとした、1位の作品と同じくちょっとひねりの聞いた設定のショート作品。これだけでは評価するのは難しいところですが、やはり少ないページ数でも読者の興味を惹き付けることができる力を持った作者さんだと感じました。 今後に期待しています!

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

『ゲルシュテンドルゴゴ族』という面白そうなタイトルと入りがとても興味を惹くモノになっていて良かったです。数ある漫画の中で、手に取って読んでもらうにはインパクトはとても大事で、その点で今作は目を引くモノを感じました。内容としては、その企画をブレずに最後まで押し出して欲しかったです。引きのある入りだっただけに、核心に迫らずに進んでしまっているのが残念でした。また絵も、見やすい画面作りの努力が必要です。

編集部からの総評

どこかに「少年読者向け」を入れた作品を求む! 9月もジャンプルーキーにご投稿ありがとうございました。
今回の最終候補は今までより更にバラエティに富んでおり「自分の描きたい物、得意な物を生かした作品」が多かったように思います。これは非常に良い事なのですが、一方で「どこか読者を置き去りにした作品」も多かったように感じました。
特にジャンプ+は少年読者向けをベースにしているので、「例えメイン読者が少年ではなくても、少年も楽しめる漫画」を求めたいです。「週刊少年ジャンプに掲載している漫画みたいなのを描かないといけない」という意味で型にはまった考え方はしないで良いのですが、少女誌・青年誌に掲載されている作品の中にも「少年も楽しめる漫画」は実際沢山あります。ですので、皆さんも作品のどこか(企画・キャラ・ギャグその他)で「少年が読んでも楽しめそう」な漫画を追求していって欲しいです。
「作者の個性が出た漫画を作る」「読者に受け入れ易い漫画を作る」という2点は、正直矛盾しています。ですが、それを高いレベルで両立するのがヒット作家です。 投稿者の皆様の力作、お待ちしてます!